バリュー運用入門~その2 バリューにフォーカスしたアカデミーブログ
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バリュー運用入門~その2
前回のブログでは、運用会社のパルナッソス・インベストメンツの創業者であるドッドソン氏は、米国で著名な運用家であり、ニューヨーク大学において、経営学修士(MBA)取得を目指す学生を前に
「企業について知る必要があることは、わずか三つか四つだ。しかし、残念なことに、その必要なことが何であるかを見付ける前に、多くの不要なことを調べなければならない」と語っていることをお伝えしました。
具体的にどういった点を重視しているのか、本日はお伝えしたいと思います。
ドッドソン氏はMBAの授業の中で、
「バリューは主観的な概念だが、不変で真実であるという仮面をかぶっている。私はグロースとバリューの区別を信じていない。バリューとグロースは一心同体だ」
と述べています。
また、ドッドソン氏は企業の評価において、景気後退局面で費用を支払い続けられる能力を示す、財務の以下の四つの健全性指標に注目しています。
①流動比率
流動資産を流動負債で割った比率で、少なくとも2倍以上。
②当座比率
流動資産から在庫を差し引いた額を流動負債で割った比率で、少なくとも1倍以上。
③長期債務を自己資本で割った比率が0.7倍未満。
④債務を利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)で割った比率が2倍未満。
ドッドソン氏はバリューを定義するために、自己資本利益率(ROE)が定期的に15%を上回ることだを重視しています。
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